「働いてもらう」「働いて頂く」今の時代の求職者との距離感

「給料さえ払えば働いてくれる」「採用してさえいれば定着する」

──そんな常識が通用しない時代になりました。特にZ世代をはじめとする若年層の採用では、昔ながらの採用手法ではもはや十分ではありません。実際、「なぜ採用はできても定着しないのか」「どうして社員がすぐに辞めてしまうのか」という疑問に頭を抱える企業も多いのではないでしょうか。もしこのような課題に悩んでいるなら、この記事をぜひ最後までお読みください。

現代のビジネスにおいて、従業員とのコミュニケーションや距離感は企業の成長に大きく影響します。特に人材不足が深刻化する今の時代、「働いてもらう」という一方的なスタンスではなく、「働いて頂く」という相互的な関係性を築くことが求められています。本コラムでは、企業と求職者との距離感において重要なポイントを解説し、どのようにしてより良い関係を築けるのかを探ります。

求職者との距離感を見つめ直す必要性

かつては企業が労働者を選び、「働いてもらう」という企業側からの視点が主流でした。しかし、労働市場が変化し、優秀な人材を確保することが難しくなっている現代では、企業側が求職者に選ばれる存在であることを意識する必要があります。「働いて頂く」という考え方には、相手への感謝や尊重が含まれており、これが求職者に安心感と信頼を与えます。

また、従業員の満足度が企業の生産性に直接関係するため、心地よい距離感を保つことが求められています。従業員が自ら進んで働きたくなるような企業文化を作ることで、長期的な関係性を築くことが定着への第一歩になる可能性が高いです。

コミュニケーションの変化

今の時代、求職者は「給与」や「福利厚生」だけでなく、「働きやすさ」や「企業の理念・ビジョン」にも強い関心を持っています。そのため、企業と求職者のコミュニケーションにおいては、求職者の価値観や希望をしっかりと理解し、それに応える姿勢が重要です。

従来のように企業側が一方的に条件を提示するのではなく、双方が対等に話し合い、お互いの期待を共有することが、より良い関係を築くための鍵となります。例えば、採用面接でも「どのように当社で活躍して頂きたいか」という表現を使い、求職者が自分のスキルや経験をどう活かせるのかを話し合う場にすることで、企業の姿勢を示すことができます。

時代のニーズに合った働き方環境の整備も

現在の求職者は、仕事のやりがいや成長機会を重視する一方で、ライフスタイルやワークライフバランスにも敏感です。そのため、企業としてはフレキシブルな働き方を提供することが、求職者との距離を縮めるための大きな要素となります。

リモートワークやフレックスタイム制度を導入する企業が増えているのも、この流れに対応するためです。また、業務の成果を重視し、柔軟な働き方ができる環境を整えることで、従業員のモチベーション向上にも繋がります。

まとめ

企業と求職者との関係は、もはや「働いてもらう」だけのものではありません。「働いて頂く」というスタンスを持つことで、求職者に対して尊重と感謝の意を示し、より良い関係性を築くことができます。求職者のニーズを理解し、柔軟な働き方を提供することで、企業としての魅力を高め、優秀な人材の確保が可能となるでしょう。

甲斐 尊之

株式会社セブンピクチャーズ

甲斐 尊之

■株式会社セブンピクチャーズ HR事業部 部長
■採用定着士 勉強会 講師(一般社団法人採用定着支援協会)
人材採用&人材定着支援、求人コンサルティングに従事。企業の人材獲得から定着までのプロセスを最適化し、長期的な成功に貢献。実践的な解決策と戦略的アプローチで、企業の人材戦略を強化し、組織の成長を促進しています。

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